ここのところ、リンゴ病がはやっているというニュースをよく
みかけます。
子供だけではなく大人も罹患するこの病気は、妊婦さんが感染
すると、胎児にもかんせんしてしまいます。
リンゴ病とは、どんな病気なのか、感染を予防するには
どうすればいいのかを解説しますね。
リンゴ病とは
リンゴ病は、伝染性紅斑はヒトパルボウイルスB19を原因とする感染症で、
患者報告は小学校入学前後の子どもに多い病気です。
両頬に赤い発疹、体や手に網目状の発疹がみられ、1週間程度で消えます。
発疹が出現する7~10日前に、微熱や風邪のような症状がみられることが多く、
この時期にウイルスを排出することが、もっとも多くなると言われています。
特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われています。
飛沫感染で感染が広がるため、幼稚園や保育園、小学校などで集団感染
することが多い病気です。
子供だけではなく大人も感染します
リンゴ病は主に小児の間で流行する感染症ですが、大人にも
しばしば感染するんですよ。
学童や幼児のリンゴ病の流行期に大人で、特に子どもと接触の多い
20~30歳代の母親がリンゴ病に感染することが多いんですね。
大人のリンゴ病では子どものようにほほが赤くなることは少なく、
ほてった感じがするくらいですが、その2~3日後から、手や腕、太ももに
小さな赤い斑点が生じてくるんですよ。
大人だと、手首や指、膝や腰の痛みが強くなり、ひどいと、手の指が
曲がりにくくなったり、階段の昇降なども不自由を感じるようになるんですよ。
リンゴ病ではこのような紅斑や関節痛は、普通であれば、
一週間くらいで自然に治るんですね。
ところが、リンゴ病の色々な症状は、長いと3~4週間も良くなったり、
悪くなったりを繰り返すことがあるため、一度治ったと思った紅斑や関節痛が
再び出てくることがありますが、心配はないですよ。
感染しても、子どもでは30%、大人では60%の人は、症状(発疹など)が
現れないんですよ。
そして、子どもと大人では、症状の現れ方が異なるんですね。
健康な子どもだと、重症化はまれなんですが、妊婦さんは、注意が必要です。
2歳以下のこどもが感染することは少なく、主に3~12歳の子供が多く感染します。
リンゴ病が妊婦さんが感染すると
妊娠中に母体が、リンゴ病のウイルスに感染してしまうと、胎盤を通して
胎児にも感染が及び、胎児の赤血球も減少してしまうんですよ。
胎児は、やがて「胎児貧血」の状態に陥ってしまうわけですが、
この貧血状態が進んでしまうと、胎児はむくみがひどくなり
「胎児水腫」の状態になって、最終的には死に至るケースも多いんですよ。
安定期に入った時期に感染してしまtった場合には、初期に比べるとリスクは
低くなりますが、低出生体重で生まれるばあいがありますので、注意が必要です。
もちろん何も影響なく出産しているケースもありますので、過度な心配は
しないでくださいね。
大人がリンゴ病にかかってしまったら
大人のりんご病は子どもよりも症状が重く、全身の倦怠感や関節が痛むなどの
症状が現れることがあるようなんですね。
子どもも大人も1週間ほどで回復しますが、咳、高熱、リンパの腫れなどが
起きたり、1か月くらいの間、発疹が長引くこともあります。
大人は関節の症状が強く、日常生活に差し支えることもありますが、
頬が赤くならないのでりんご病と気付きにくい場合があるんdすよ。
関節が痛むのに、子どものように頬が真っ赤にならない時は、
関節の病気と間違えられることもあるんですよ。
伝染性紅斑(リンゴほっぺ病)のウィルスが大人に感染すると、風邪症状のあとで
数ヶ月にわたってリウマチに似た関節痛がみられることがあるんですよ。