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いくらの醬油漬けの薄皮が口に残る理由を小樽の魚屋の娘が解説

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食品・飲料

北海道では9月の末辺りから10月いっぱいくらいの間、鮭の生筋子が魚屋さんやスーパーの店頭に並びます。

生筋子を買ってきて家でいくらの醤油漬けを作るんですが、皮が口に残るものと残らないものがあります。

その理由を小樽の魚屋の娘が解説します。

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いくらの薄皮が口に残る理由

いくらの醤油漬けけを作る時に買った時期はいつ頃でしたか。

鮭が獲れ始めて最初の頃に出回ったものでしたか。
それとも、もうそろそろ鮭の獲れる時期が終わる頃に買ったものですか。
または、北海道で鮭が獲れる時期が終わって青森県あたりでとれた鮭の生筋子でしたか。

いくらの皮が口に残ったり、皮が硬くて食べづらいのは、鮭が獲れた時期が遅いものだったからなんです。

北海道で獲れだした頃の鮭からとれた生筋子は、皮が柔らかくて、しょう油漬けにしても皮が口に残らない。
それが、段々時期が遅くなるにしたがって、一粒一粒の皮が硬くなっていきます。

皮が硬いものだとプチプチした食感を通り越して噛んでも皮が破れづらくて、ピンポン玉をかじっているような食感になります。

醤油漬けにするならば、あまり時期が遅くならないうちに買って漬けましょう。

ここ最近の生筋子の値段

ここ数年、鮭が獲れなくなってしまい生筋子の値段は本当に高くなりました。

まず、鮭が獲れ始めて店頭に並んだ時は、100g当たり1200円くらいするんです。
それから2~3週間待っていると、まだまだ皮が柔らくて鮮度の良い生筋子の値段が少し落ち着きます。

そして、スーパーなどの特売が始まります。

3年くらい前までは、100g当たり600円で、手に入った生筋子がいまや800円まで上がってしまいました。
安売り以外の時は100gあたり1,000円、税込みだと1080円もします。

本当に鮭が獲れなくなってしまったために品薄だし、値段が高い!

でも、プロがしっかりと作ったイクラを年末年始の時期に買うとなるとこれよりもっと高いので、
100gあたり1000円で皮が柔らかくて鮮度がいいものが手に入るうちに買って、
醤油漬けにして冷凍しておくと、お正月に美味しく食べられます。

生筋子の見分け方

実家の両親が高齢のため魚屋は閉店しました。
それからは、スーパーでかいものをすることがおおくなりましたが、
パックに入った魚やマグロのさくなどの良いものを見分けるのはお手の物です。

鮮度が良くて皮が柔らかい生筋子の色は、サーモンピンクといわれる、
どちらかというとオレンジ色に近いんです。

おなじ棚に、赤に近い色の生筋子と、オレンジ入りに近い色のものが並んでいたら迷わずオレンジ色に近い方を選びます。

赤に近い色のものは、鮮度が落ちているものが多いんです。
イクラをつけた時に鮮度が悪いものだと、つける時のしょう油と酒をあまり吸いません。

鮮度がいいものだと、しょう油と酒をしっかり吸ってくれるので増え方が違うんですよ。

おなじオレンジ色に近いものでも、時期が遅くなってくると、一粒の大きさは大きくなります。
見た目も、キラキラしています。

鮮度はいいのですが、皮が硬くなっているので口の中に皮が残ります。

おなじオレンジ色に近いものでも、あまり遅くならない時期の柔らかいものを選んでくださいね。

イクラの固い皮を柔らかくする方法

生筋子でイクラを作る時に、硬くなった皮を柔らかくするには、ぬるま湯の中でほぐします。

通常であれば、ボールの中に塩水を作って、その中でほぐしていきます。
2~3回水道水で洗って、皮などを取り除きます。

皮が硬くなった生筋子は、ぬるま湯の中でほぐすことで皮を柔らかくします。
ぬるま湯の温度は45~50度くらいにします。

生筋子は、60度を超えてしまうと、固まって白くなってしまいます。
白くなって固まらないような温度なので、皮は少し柔らかくなる程度です。

漬けてしまったイクラの皮を柔らかくすることはできません。

まとめ

せっかくのおいしいイクラを食べたら、皮が口に残ってしまうのはちょっと残念ですね。

皮が口に残らないような時期の鮮度の良い生筋子を選んでくださいね.