沖縄県立沖縄工業高校2年の崎元颯馬(そうま)さん(17)が、
財布をなくして困っていた時に、お金を貸してくれた
見ず知らずの男性は男性は埼玉県三芳町の「イムス三芳総合病院」で
医師を務める猪野屋博(いのやひろし)さん(68)だとわかりました。
崎元颯馬さんは、親戚のお葬式に向かう途中で、お財布を落としてしまい
途方に暮れていたところ、猪野屋博さんが、連絡先も告げずに6万円を
貸してくれたおかげで、無事親戚のところに着くことができました。
その後、落としたお財布も警察に届けられており、是非、お礼を言って
借りたお金を返したい、との崎元颯馬さんの願いを、地元の新聞社が
記事を掲載したところ、猪野さんが名乗り出てくれたおかげで、
二人の再開が実現しました。
そこで、6万円貸した医師猪野さんの病院や経歴を紹介します。
猪野屋博医師のプロフィール
名前 猪野屋博さん
年齢 68歳
経歴等
昭和51年 新潟大学医学部卒
昭和58年 東京大学 脳神経外科文部教官
昭和62年 都立荏原病院 脳神経外科医長
平成 2年 沖縄県立那覇病院脳神経外科部長
平成 5年 新東京病院 脳神経外科部長
平成19年 同院 院長兼脳神経外科部長
平成22年 同院 名誉院長兼脳神経外科部長
平成24年 帝京大学医学部脳神経外科客員教授
平成24年 社会医療法人友愛会豊見城中央病院 脳神経外科部長
平成27年 医療法人ブルースカイ 松井病院 院長
平成28年 イムス三芳総合病院 脳卒中 神経内視鏡センター長
猪野屋博医師の手術の実績
実績 ・東京大学医学博士号取得
・日本脳神経外科学会認定医取得
手術実績・能動脈瘤クリップ1500例以上
・脳腫瘍摘出術・800例以上
・頚動脈ステント留置術・300例以上
・コイル塞栓術・160例以上
・内視鏡による頭蓋底腫瘍摘出・30例以上
猪野屋博医師は、大変な実績を持たれている方なんですね。
沖縄の病院に月に一度ほど訪れているという大変忙しく熱心な
方なんですね。
崎元颯馬さんにだまされてもいいと思い6万円貸したそうですが、
こうした熱心な仕事の積み重ねが、崎元颯馬さんの人間性を見抜いた
のかもしれませんね。
お金を貸した後の猪野屋博さんの気持ち
猪野屋さんは、首里中・高校出身、母親が沖縄出身で、沖縄にも
ゆかりが深く、たびたび来県していたことから、この心温まるであいが
ありました。
猪野屋さんは埼玉に戻る前に念のため警察に行き、困った高校生がいたと、
いきさつを説明しました。
警察からは「高校生が誰か分かるわけない」と言われました。
帰ってから知人らと話題にしたが、「だまされたんだよ」と笑われたそうです。
半ば諦めもありましたが「俺は信じている」と思っていた猪野屋さんでした。
10日朝に同じ病院の医師からの電話で崎元さんが捜していることを知りました。
「やはり沖縄の人は優しいよ。涙が止まらなかった」と、取材にも泣きながら
話したそうです。
猪野屋博さんと崎元颯馬さんの再会とお土産
再会を果たした崎元颯馬さんと猪野屋博さんですが、沖縄の新聞社の
協力のおかげで、思ったよりも早く再会を果たすことができました。
お二人が再開した時の笑顔が。ほんとうにうれしそうでした。
そこで、お互いにプレゼントを交換したんですが、これがまた
心温まるものでした。
崎元颯馬さんは、工業高校生らしく、自作の文鎮でした。
猪野屋博さんは、しっかりした皮財布でした。
崎元颯馬さんは、いまの自分ができることを形に変えたんですね。
とても素晴らしいですね。
また、猪野屋博さんは、もう二度と財布を落とさないようにとの
願いがこもっていたのでしょうね。
お二人が再会できて本当に良かったですね。