新潟県胎内市にロッサ・ビエントという名前の農家レストラン
があります。
個々のランチの塩結びには、昔ながらの天日干しで作られている
「はさがけ米」が使われています。
農家レストランを開いた貞子さん(66歳)のご主人が、丹精込めて
作っているお米です。
農家レストラン「ロッサ・ビエント」は時々色々なメディアに
取り上げられているお店です。
はさがけ米のことやロッサビエントの評判、営業時間などを
紹介します。
はさがけ米について
米は、収穫したままだと、水分量が20〜30%ほど含まれ、
腐ったりカビが生えたりしてしまいます。
そのため保管するには、水分量を15%程度にまで下げる
必要があります。
現在では、多くの米は、コンバインを使って、稲刈りを
しながら同時に脱穀を行い、脱穀した稲を機械で乾燥させます。
はさがけ米は、稲を刈り(脱穀はせず)、束ね、干していきます。
乾燥するまで二週間ほどかかると言われます。
機械乾燥よりゆっくり乾燥するために粒が割れることが少なく、
穂のまま干すので、干している間にも米の実りが進むためお米の
うまみが違います。
手間暇がかかるため、今では「はさがけ米」を作る米農家が
減ってしまいました。
ロッサビエントでは、貞子さん(66歳)のご主人緒形文一さん(70歳)
が作り続けています。
ロッサビエントのランチで食べられるはさがけ米
ロッサ・ビエント」のランチにはさがけ米のおいしさが味わえる
ランチがあります。
胎内産コシヒカリを天日干しにした「はざがけ米」のおにぎり。
塩結びと書いて「えんむすび」と読む「塩結びプレート」
(1080円)です。
にぎりたてのおむすび、郷土料理の小鉢に地場産野菜の漬物、
具だくさんのみそ汁、デザート、食後にコーヒーか紅茶がつきます。
天然乾燥によって「稲わらの甘みが粒のところに下がってくる」
はさがけ米のうまみをダイレクトに味わえると評判で。
1升分を電気釜よりも火力の強いガスで炊きます。
夏は氷を入れて炊くと引き締まり、おいしさが増すそうです。
おにぎりプレートに着く小鉢には、旬の野菜がふんだんに
使われています。
もう一つの目玉が、パエリア農家風(1200円)です。
自家生産のコシヒカリを特製スープで炊き込んだ逸品です。
あえてつけたというおこげが香ばしいパエリアです。
魚介類と地場産野菜の彩りに引きつけられます。
アルミホイルをかけて焼くため、はいだときの客の反応が
楽しみといいます。
生サラダやデザートなどが付きます。
また、土日限定で焼きカレー(1200円)も好評です。
農家キッチン ロッサ・ビエントの営業時間や場所
天井の高さが6メートルもある1階はテーブル4卓と
カウンターで20席。
2階は2卓で10人ほど座れます。
窓の外には走る列車と、春にはしだれ桜が見えます。
子供連れや長居をしたい人の交流の場にもなっています。
店舗基本情報
農家キッチン ロッサ・ビエント
新潟県胎内市平木田1366の3
営業時間は午前11時~午後5時(ラストオーダーは4時半)
定休日は水・木曜
日本海東北道中条インターチェンジから車で約15分。
JR羽越線平木田駅から約160メートル
(電)0254・20・7127
ちなみに、店名のロッサは花のバラ、ビエントは風を意味します。
「私の好きなバラに優しい風が吹いてほしい」と名付けました。
ロッサ・ビエントの評判
●パエリアを食べてみました。
おこげが美味しかったですし、あさりのだしを感じられて
全体にあっさりとした味で食べやすかったです。
また具だくさんのお味噌汁がすごくおいしかったです。
野菜のうまみが感じられました。
●焼きカレーが美味しかったです。
店内のテーブルの配置がゆったりとしていて、先客が
いましたが、気になりませんでした。
軽い店内でコーヒーをお替りしてしまいました。
●随分しゃれた名前のレストランだなあと思いました。
店内は、レストランだけでなくお米まで販売していました。
コーヒーは、豆を挽くところから、淹れてくれます。
おかわりを進めてくれました。
●パエリアは、あさりのむき身、しいたけ、エリンギが
炊きこまれていて、黒豆、ボイルしたエビ、焼いたミニトマト
ピーマン、パプリカなどが、彩りよくトッピングされていました。
こういうパエリアもありですね。
美味しかったです。