2019年6月10日NHKあさイチは、しっかり読んでますか?
商品の注意書き「○○しないで下さい」というテーマの
放送です。
ほとんどの家庭にある電子レンジでしが、「コーヒーは
電子レンジで温めないでください」という注意書きがある機種が
あるのをご存知ですか?
また、電子レンジが連続して発火するのはなぜか、ご存知ですか?
調べたことを紹介します。
電子レンジの「突沸」にご注意
「チン」するだけで料理や飲み物を手軽に温められる電子レンジ
ですが、ちょっとした条件で、加熱中や加熱後に液体が急に
沸騰して吹き上がる、「突沸(とっぷつ)」という現象が起こる
ことがあるんです。
液体が沸点に達すると、液体の内部から水蒸気が発生して沸騰状態に
なりますが、まれに沸点に達しても沸騰しないことがあるんですよ。
この状態の液体にちょっとした振動や刺激(ゆする、かき混ぜる、
砂糖・調味料を入れるなど)が加わると、突然激しく沸騰します。
この現象が「突沸」という現象です。
突沸が起こると、熱い液体が勢いよく吹き上がったり、爆発するように
飛び散ったりするので大変危険なんですね。
実際に起きた突沸の例
●電子レンジで温めた豆乳を取り出したら一気に吹き出した
●電子レンジで温めたコーヒーに、砂糖を入れたら急に泡が吹き出した
●電子レンジで温めたコーヒーを取り出したら、いきなりバーン
という音がして天井までコーヒーが飛び散った
突沸する直前までは、液体がグツグツ沸騰しているように
見えないため、気が付かずに取り出して手や顔に火傷を負う
ケースが結構多いんですよ。
また、トロものある食品(カレー、味噌汁、乳製品など)は
クッキングヒーターやガスコンロでも突沸が起こることが
ありますので要注意です。
番組中にコーヒーで実験した結果
番組中、コーヒーを、通常1分間温めるところを4分間温めました。
パッと見て、煮えたぎっている感じではないコーヒーに
角砂糖を1つ入れてみたら、ものすごく勢いよくコーヒーが
噴き出してきたんです。
本当にびっくりしました。
突沸を防ぐには
●電子レンジで飲み物(水、コーヒー、牛乳、豆乳、お酒など)
を温める時は、温めすぎないようにする。
レンジのオート機能は使わない。
●電子レンジで温めすぎた場合は、すぐにレンジの扉を開けず、
1~2分待って庫内から取り出す。
●トロミのある食品をコンロやヒーターで再加熱する時は、
弱火でかき混ぜながら温める(電子レンジで温める場合も注意を)。
発煙・発火の主な原因は?
電子レンジは現在、食品を温めるだけの単機能のもののほか、
オーブン機能を組み合わせたものや、過熱水蒸気を利用して調理
するものなどさまざまなタイプのものが販売されていますね。
電子レンジは、マグネトロンと呼ばれる真空管から照射される
電磁波(マイクロ波)を利用して加熱する調理器です。
1秒間に約24億5千万回という速さでプラスとマイナスが
入れ替わり振動するマイクロ波によって、食品に含まれる水分子
を振動させ、このときに発生する熱を利用して食品などを加熱します。
発煙・発火の主な原因としては、電子レンジ庫内の汚れと、
食品の加熱しすぎの2点が挙げらます。
芋を温めたら発火?
水分の少ない野菜であるじゃがいもやサツマイモなどは、
電子レンジで加熱しすぎるとャガイモが燃え、レンジから
煙が出たということがあります。
冷凍おにぎりを電子レンジで解凍しようとしたところ、庫内上部
から火が出たという事例もあります。
この場合は、温めすぎもありますが、マイクロ波の出口に
取り付けられているカバーに食品のカスが付着していたことが
原因だったんですよ。
マイクロ波の照射口に食品カスがあると、その部分にマイクロ波
が集中し、発煙・発火するんですね。