2019年7月29日NHKあさイチで持ち主不明の年金を取り戻す人たち
が放送されました。
本来ならもらえるはずの年金がもらえていない、あるいは年金額が
不当に少ないという人が数多く存在します。
老後のお金について不安を抱く人が多い中、どのような人が該当するのか、
そして年金記録を探すために何が必要なのか、年金探偵について
調べたことや番組の内容などを紹介します。
年金の請求漏れのリスクが高いのはどんな人か
年金の請求漏れのリスクが高い人は、どんな人なのでしょうか。
転職や転勤を繰り返したり、親類の会社の手伝いをしていたことがある、
など、さまざまなケースが想定されます。
年金探偵の柴田氏は、「本人が請求しないと年金を受給できないという
仕組みに問題があり、だからこそ請求漏れが起きる。」と語っています。
また、「厚生労働省や日本年金機構は、保険料を集めることばかり
考えています。請求漏れをなくすためにどうすればよいのかを少しでも
考えていたなら、膨大な『消えた年金』が生じるはずはありません」
とも語っています。
年金の請求漏れの可能性をチェック
年金探偵の柴田氏の助言をもとに請求漏れのリスクが高い人の
チェックポイントは以下になります。
□転職や転勤が多かった
□勤めていた会社が閉鎖、倒産、合併、社名変更した
□公務員になる前や後に会社勤めをしたことがある
□自営業を始める前に会社に勤めていた
□パートやアルバイト、季節労働などをしていた
□親や親戚の会社の手伝いをしていたことがある
□戦時中、軍需工場に徴用されたことがある
□戦時中や終戦直後に民間の企業に勤めていた
□戦後、進駐軍施設で働いたことがある
□夫を亡くしたが遺族年金をもらっていない
□日本年金機構から「あなたのものと思われる年金があります」
という通知が届いた
年金記録に漏れや誤りがありそうな場合は
チェックポイントに当てはまり、年金記録に漏れや誤りが
ありそうな場合は、自分で日本年金機構に問い合わせてみましょう。
「年金記録照会申出書」を最寄りの年金事務所に提出すれば、無料で
調べてくれます。
申出書を出す際には、自分の「消えた年金」が見つかりやすいように、
結婚などで名前が変わった人は旧姓でも確認しましょう。
間違えられやすい読みや漢字の名前の人は、誤って記録されている
こともあります。
勤務先は、社名や業態が変わっている場合も少なくないです。
職場と本社の所在地が異なることもあります。
勤務先に関する情報は、ささいなことも含めて、できるだけ
記入しましょう。
正式な社名が分からなくても、「みんな『スーパー凸凹』と呼んでいた」
社長の名前や従業員数など、手がかりとなりそうな情報も書いて
おきましょう。
年金をすでにもらっていて、未加入期間はないという場合でも
手元に届く「年金振込通知書」や「年金額改定通知書」を定期的に確認
しましょう。
金額が以前に比べて大きく変わっていないかなどをチェックして下さい。
日本年金機構のミスやわかりにくい手続きのせいで、「過少支給」
されていることもあるんですよ。
平成9年より前に年金を納めていた人
「平成9年より前に年金を納めていた人」は、基礎年金番号が出来る前に
存在していました、
「国民年金」の番号もしくは、「厚生年金」の番号のいずれかが記録から
モレている可能性があります。
平成9年「基礎年金番号」が出来た以降に年金を納め始めた人に関しては、
その人の年金記録が一元的に管理されるようになったことで、年金記録が
抜け落ちる可能性は以前よりは低くなったと言われています。
年金ネット・ねんきん定期便の活用
日本年金機構から届く、「ねんきん定期便」の中で「空いている期間があります」
という記載があったら確認が大切になってきます。
「ねんきん定期便」をなくしてしまった、という方にも「ねんきんネット」
というものもあります。
事前登録を行えば、加入期間の確認などが出来るます。
その中で働いていたにも関わらず、記録が「未加」となっていれば、
年金記録にモレがある可能性があります。
最寄りの年金事務所などで確認することが大事になります。
国民年金・厚生年金 年金事務所での記録統合の手続きの際に必要な情報
国民年金は、情報が住所に紐付いているため、どこの住所で登録したのか
が大切になんですよ。
その確認のため、引っ越して住民票を移した記録が詳細に載っている
「戸籍の附票」を役所で受け取っておくと、手続きの際に役立ちます。
また、厚生年金の場合には、その会社で、その期間仕事をしていた
という記録が大事です。
そのため、「社員旅行の写真など、会社名と時期が分かるような写真」、
「給与明細」、「社員証や社員バッジ」なども年金事務所での手続きの際には
役に立ちますよ。
年金探偵に調査を依頼するには
上記のような調査をしたいけれど、よくわからない、
実際に調査をしてみたけれど、よくわからなかった、という方が
多いと思います。
普段見慣れていない書類の言葉の意味が分からない、書式を
どうすればいいのかわからないけれど、きちんと調べたい、
という場合は専門家に依頼してはいかがでしょうか。
あさイチに登場した「年金探偵」の柴田友都さんは、現在までに
5000件以上の請求もれ年金を見つけてこられました。
産友社会保険労務士事務所のサイトで調査依頼が必要かどうかを
確認することができますよ。
調査は、請求もれ年金が見つからないときは無料、見つかった
ときのみ有料です。
もらえるはずの年金があるかどうかは、ご自身が調査しなければ
うやむやになったままです。
年金の請求漏れがあるかもしれないけれど、どうしたらいいか
分からないという方は、ご覧くささ委。