2019年12月2日NHKあさイチで、今どきの夫婦の関係
として「卒婚」が特集されます。
同居にしても別居にしても、食事や洗濯などの家事も
別々で、お互い自由に暮らしています。
かといって、パートナーを愛しているい、離婚は考えて
いない、という今どきの夫婦関係についてまとめました。
卒婚とは
卒婚(そつこん)とは、「結婚を卒業する」という意味から
作られた言葉で、2004年に出版された「卒婚のススメ」という
著書がきっかけとなって、少しずつ世間に知られるようになりました。
「卒婚」は、結婚を卒業するという意味から生まれた造語
のことで、近年では実際に卒婚を告白した有名人もいることから、
メディアでも大きく取り上げられるようになりました。
離婚はせずに婚姻関係を続けながら、それぞれが干渉せずに
自由な人生を送ることを「卒婚」といいます。
卒婚には、決まりごとがないため、自由に夫婦間で
ルールなどを決めている場合が多いです。
また、「卒婚」には様々なケースがあり、別居をして「卒婚」を
選ぶ夫婦もいれば、同居をしながら「卒婚」をした夫婦もいます。
卒婚はただの別居とは違う?
夫婦というのは、何十年も一緒にいると、色々なことが
あるものですね。
結婚している間に別居になったケースとは、どんな時で
しょうかか。
旦那様の仕事の都合と子供の学校の問題
親の介護のため
子供の教育のため
旦那様が浮気をした
お互いの生活のリズムが合わないため
1人でいる時間がほしいため
今、打ち込んでいることがある
上記意義にも色々な理由がありますね。
「卒婚」は、ただの別居とは違うんです。
どうしてもパートナーが嫌だ、顔も見たくない、というのが
理由ではないんですね。
離婚するつもりはなく、むしろ、長年連れ添った相手を
尊重したら、別居になったというのが「卒婚」の場合の
別居なんですね。
卒婚しましたという熟年層のメリット・デメリット決めるべき事は
卒婚と熟年離婚は違う?
最近多い熟年離婚は、以下の理由によることが多いです。
●不貞行為や暴力・モラハラなどを理由に一緒に生活することが
耐え難い
●性格の不一致から様々なことを我慢していることに
疲れてしまった
●長年専業主婦として夫を支え続けてきたが、残りの人生は
悔いのないようにしたいと思うようになった
離婚理由は様々ですが、精神的に一緒にいるのが苦痛な場合は、
卒婚ではなく離婚をする理由ですね。
相手を嫌いになるほどではないけれど、性格の不一致からくる
ストレスを感じたことは夫婦なら誰でもありますよね。
そういった悪い部分だけを取り除き、2人の幸せのため、
新たな人生を歩むために選択するのが「卒婚」です。
結婚して、同じ屋根の下で暮らすからこそ、見える部分を
どう考えるか、ということで、熟年離婚か「卒婚」かになります。
「卒婚」のメリット
「卒婚」のメリットは、以下になります。
●夫婦で生活していた時に憧れていたことに挑戦できた
●全体的に生活が楽になった
●夫(妻)と離れてみて、改めて絆の深さを確認できた
●親の介護のことで迷惑をかけずに済んだ
●残された人生を真剣に考えるようになった
卒婚の最大のメリットは、離婚せずに、まるで独身時代の
1人暮らしに戻ったように自由な生活を送ることができる、
という点だと思います。
また、夫婦が離れたことで改めて気が付くことも多くある
ことですね。
卒婚のデメリット
卒婚の一番のデメリットはお金がかかることです。
経済的に余裕のある方には関係のないことだと思いますが、
卒婚を選択した場合、経済的に余裕がある側が相手へ生活費の
援助をすることが一般的です。
卒婚として別居が何年も続いてから夫婦のどちらかが
不倫等をしてやっぱり離婚をしたいと言い出した場合
どうなるでしょうか。
離婚に同意せずに調停や裁判に発展した場合、長期間の
卒婚期間をただの別居とみなされ「既に婚姻関係は破綻
していた」と判断されることがあります。
そのせいで相手が不倫をしたのにも関わらず、慰謝料などを
請求できない可能性が高くなります。