さんまは、秋の庶民の味として、よく食べられてきました。
私も、秋になると、さんまの塩ふり焼きを良く焼いて食べました。
実家が魚屋だったので、さんまの開きや三枚おろしなどは
お手のものでした。
なので、さんまの内臓は、あまり食べることがありませんでした。
さんまの塩ふり焼きは、内臓をとらずに焼いて、身と一緒に
食べる派と、内臓は食べない派がいます。
さんまの内臓はなぜ食べるのか、栄養はあるのか、赤い糸
のようなものは何か、食べても大丈夫なのかをまとめました。
さんまの内臓はなぜ食べてもいいのか?
さんまは、塩焼きにする時に、丸ごと焼いてないぞうも食べますが、
他の魚は王でしょうか?
たら、かじか、そい、などは、肝臓と、胃袋は食べますが
それ以外の内臓は捨ててしまいます。
内臓のすべてを、身と一緒に焼いて食べるのは、さんま以外には
思い当たりません。
さんまの内臓は、もともと胃袋がないんです。
消化器官は、短い1本の腸だけなので、食べたエサは、20~30分
で体外に排出されてしまうんです。
ですから、内臓は、常にきれいな状態で保たれています。
だkら、食べても大丈夫なんですね。
さんまの内臓の赤い糸みたいなものは何?
さんまの内臓は、食べたものが20~30分くらいしたら
体外に排出されるから食べても代用部でしたよね。
それで、さんまの内臓の色といえば、赤茶色です。
ところが、たまに、赤い糸のようなものが参っていることが
あるんですね。
この赤い糸のようなものは、実は、ラジリンクスという寄生虫
なんです。
毒性もなく、人間の体に寄生することがないので、食べても
問題はありません。
もし、見かけたら、食べないでよけてしまえばいいですよ。
むしろ、怖いのは、アニサキスという寄生虫です。
サバや鮭にきせいしていることがありますが、さんまには
滅多に寄生することはありません。
でも、100%ではないので、頭の中に入れておきましょう。
アニサキスは、60℃の熱で死んでしまいますので、塩焼きに
して焼いて食べる分には、安心ですよ。
ちなみに、さんまの腹の中に、うろこが入り込んでいる場合が
ありますが、これは、大量に取った時に、さんまの体からはがれて
しまったものを飲みこんだものです。
たべても大丈夫ですが、口当たりが悪いので、よけて食べると
いいですよ。
さんまの身と内臓の栄養は
さんまには、血液の流れを良くするといわれるエイコサペンタエン酸
が含まれており、脳梗塞・心筋梗塞などの病気を予防する効果が期待
できます。
【EPA、DHAが豊富】
さんまに含まれるEPAは、動脈硬化を防ぎ、抗血栓、コレステロール
の低下などの作用で、血栓の予防や改善の効果が期待できます。
DHAは、EPAと同じく、血栓をできにくくする働きがあり、DHAは、
悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす作用もある
ため、脳細胞を活性化させ、頭の回転が良くなる効果が期待できます。
【ビタミンが豊富】
さんまには、意義にもビタミンンが豊富です。
特に貧血に効果的なビタミンB12は他の魚に比べ3倍以上あり、
眼精疲労やガン予防にも効果的なビタミンAは、牛肉の12倍
あるんですよ。
【カルシウムと鉄分】
骨や歯を作るカルシウム、鉄分も含まれています。
その上、カルシウムの吸収を促進するビタミンDなどの成分も
含まれているため、貧血の予防も期待できます。
【良質なたんぱく質】
さんまに含まれるアミノ酸は、体内に吸収されやすいバランスを
していて、良質なタンパク質が含まれているんですね。
内臓にはカルシウムを骨に沈着させるビタミンDが含まれているので
身だけを食べるより、内臓と一緒に食べると、より栄養の吸収が
いいんですよ。
さんまの内臓は苦いから食べない?
さんまは、内臓も一緒に食べることで、より、栄養をたくさん
摂ることができることが分かりました。
でも、内臓には、独特の苦みがありますよね。
子の苦みがあるから好きだ、という方と、苦みが嫌だから
食べない、という方とに分かれます。
まず、内奥の苦みは、新鮮なものほど少ないんですよ。
ですから、」できるだけ鮮度の良いものを食べるといいですね。
次に、苦みをできるだけ感じないように食べるには、
大根おろしと、身と内臓を混ぜて食べることです。
大根にかけるのは、お醤油の方が多いですが、ここに
ポン酢をたすと、さらに苦みを感じないで食べられます。
是非、苦い内臓を克服して、美味しく食べて下さいね。
それでも、どうしても内奥を食べるのが苦手、という方
には、さんまを三枚おろしにして、包丁で細かくたたき
すり身にします。
この時に、内臓も一緒に叩いてすりみに混ぜ込んで
しまいます。
後は、酒、砂糖、しょう油、みそ、生姜、卵、片栗粉を
入れて、一口大にして揚げるか、つみれ汁にすると、
食べられますよ。